Race report

レースレポートをご覧頂けます

!! 2025 season   First Event !!

2025シーズンが開幕。

新たに迎えるシーズンもチームオーナーはポール・イップ、代表兼監督に土居隆二、総監督に西山悟、アンバサダーに松田次生、コーディネーター兼リザーブドライバーに関口雄飛と不動の体制。

そして、ドライバーも7号車に小林可夢偉、8号車に福住仁嶺と不変のラインナップ。

国内トップフォーミュラ参戦16年目のKCMGは今シーズンもメインパートナーとして4年連続でチームを強力にサポートしていただいている「Kids com」とともに、引き続き「Kids com Team KCMG」としてスーパーフォーミュラに参戦していく。また、昨年よりチームをサポートしていただいているビジネスアプリ【myArms】を開発する「アームズコンサルティング(myArms)」をはじめ、多くの方々からご支援、ご協力を頂き、Kids com Team KCMGはドライ バーとチームの両タイトル獲得に向けて戦っていく。 


Rd1. SUZUKA

RESULT

カーナンバー 予選

決勝

#7

11

 5

Q1A

6位

 1'38.770

BLT: 1'39.263

Q2 11位  1'37.892
#8

5

DNF

Q1B

6位

1'37.703

ーー

Q2 5位 1'37.112

DATA

開催サーキット 鈴鹿サーキット(5.807 km)
日時

38日(土)

来場者

土曜:14,500人(主催者発表)

天候 曇り
気温 8℃ → 13
路面コンディション Dry

2月に行われた合同テストは雪に見舞われ、2日目の走行はキャンセル。準備もままならない状態で2レース開催される開幕ラウンドを迎えることとなった。 

 

ついに開幕したスーパーフォーミュラ2025シーズン。決勝のスタート位置を決める大切な予選が始まった。

Q1A組でスタートしたのは小林。ユーズドタイヤで路面コンディションを確認すると一旦ピットに戻ってくる。残り時間5分でニュータイヤを履き、ピットアウト。6番手タイム(1’38.770)をマークし、Q1突破を果たした。

5分間のインターバルを経て、B組の福住もスタート。福住は小林同様、一度ユーズドタイヤで路面コンディションを確認し、残り時間6分50秒で再度コースインするとニュータイヤでアタック開始。 福住も6番手(1’37.703)となり、2台揃ってQ2進出と幸先の良い滑り出しを見せた。

 

10分間のインターバルを経て、10分で争われるQ2が始まった。小林はQ1と同じ手順を選択し、残り時間4分45秒でニュータイヤに履き替えると再度コースイン。アウト~ウォーム~アタックで 1’37.892 をマークし、11番手で予選を終えた。一方、最初からニュータイヤを履くことを選択した福住はコース上のクルマの様子を確認しながら間合いを見て、残り時間7分15秒でコースに入っていった。アウト~ウォーム~ウォーム~アタックでトヨタ勢トップとなる5番手タイム(1’37.112)をマーク。

 

14:45、気温13度、路面温度21度のコンディションの下、今シーズン最初の決勝がスタート。11番スタートの小林は1コーナーまでに3つポジションを上げて8番手に。福住は5番手のポジションをキープした。スタート直後のNIPPOコーナーでクラッシュが発生し、すぐさまセーフティーカー(SC)が導入された。

5周目にレース再開。5番手の福住は背後のペースの速いクルマを視認しながらも敢えてOTS(オーバ ーテイクシステム)を使わずに走行していたが、さらに後方からも猛追してくる小林を含めた3台に抜かれてしまい8番手にポジションダウン。小林は7番手に浮上した。 

9周目、S字コーナーで2台が絡むクラッシュが発生すると再びSCが導入された。このSCラン中にタイヤ交換のウィンドウが開く10周目を迎え、コース上に残っていた全車が一斉にピットロードになだれ込んだ。Kids com Team KCMGもダブルピットインを選択し、まずは前を走る小林がピットに入る。タイヤ交換で少しタイムロスしてしまったが、6番手でコースに送り出した。続けてタイヤ交換を行った福住は小林のタイヤ交換を待つ時間もあり、13番手と大きく順位を落として隊列に戻った。 

13周目に2回目のレース再開。うまく加速した小林は1コーナーまでに#38 阪口選手をかわして5番手にポジションを上げた。一方、13番手走行中の福住にはアクシデントが発生。シケインで福住のインに飛び込んだ#29 平良選手がバランスを崩し、福住の右リヤタイヤと平良選手のフロントウィング左側が接触。タイヤとホイールにダメージを負ってスピンした福住はコース上にストップしてしまい、ここでレースを終えることとなった。 18周目、残り周回数10周でレース再開。小林はOTSを使って前を走る#1 坪井選手の背後まで迫ったが、攻略には至らなかった。だが、3度もSCが導入される荒れたレース展開でチェッカーまで無事にクルマを運び、予選から6つポジションを上げた小林は5位入賞を果たした。 


COMMENT

#7 Kamui Kobayashi

第1戦予選は、前日のフリー走行の感触からもう少し前にいけるだろうと思っていましたがクルマのバランスが大きく変わってしまい、11位でした。

ただ、レースはそんなに悪くないだろうと思っていました。スタートしてすぐにSCが出たので、ロングがどれだけ速いかはわからなかったですが、全体的に見ても悪くはなく、ベストなリザルトだったと思います。

ピットストップで少しロスしましたが、それがなければ、坪井選手の前で戦えたかもしれません。

 

明日の予選では、テストの流れをしっかり実行して、いいレースができればと思います。


#8 Nirei Fukuzumi

第1戦予選のパフォーマンスはフリー走行から改善することができて5位でした。

決勝はスタートでは大きな動きもなく5位キープでした。早々にSCが出てしまい、ウォームアップでフロントタイヤがあまり温まっていなくて、危ないなと感じたまま走っていました。リスタートした時のシケイン出口で思ったタイミングと違うところで前車が減速し、それでバックオフした時に後車にうまくタイミングを合わせられてしまいました。後ろに速い#65 フラガ選手がいて、OTSを使ったところでストレートが速いので抜かれてしまうことがわかっていたので、OTSを使わないでいたらその後ろのOTSを使用していた2台が勢いよく迫って来て、3台に抜かれてしまいました。これは自分の計算不足だったと思っています。

 

そこから2回目 のSCのダブルピットでミスからポジションが下がってしまいました。自分の作った流れがいけなかったのだと思いますが、もちろん諦めていませんでした。そこから追い上げていく中で当てられてしまい、タイヤがパンク。クルマが回ったところに行き場を失ったフラガ選手がヒットしてリタイアとなりました。

 

チームの皆さんに申し訳ないですが、明日もあるので頑張ります。


Rd2. SUZUKA

RESULT

カーナンバー 予選

決勝

#7

15

 9

Q1B

8位

 1'37.652

BLT: 1'39.279

Q2 -  -
#8

7

14

Q1A

5位

1'37.452

BLT: 1'40.126

Q2 7位 1'36.514

DATA

開催サーキット 鈴鹿サーキット(5.807 km)
日時

39日(日)

来場者

日曜:18,000人(主催者発表)

天候 晴れ
気温 11℃ → 15
路面コンディション Dry

10時15分、気温11度、路面温度18度のコンディションの中、2日目の予選がスタート。開幕戦の結果、A組に出走したのは福住だ。ユーズドタイヤでチェック走行を終えると、残り時間5分で再度コースイン。5番手タイム(1’37.452)をマークし、2戦連続Q2進出を決めた。

10時30分、Q1B組がスタート。小林も福住同様、ユーズドタイヤでチェック走行を終えると、残り時間5分のタイミングでピットを後にした。アウト~ウォーム~アタックで刻んだタイムはQ1突破のボーダーラインに僅か0.16秒届かず、残念ながら8番手(1’37.652)でQ1敗退となった。 

 

10時50分、Q2スタート。残り時間5分25秒のタイミングでニュータイヤを履く福住はコースイン。アウト~ウォーム~アタックでQ1のタイムを1秒近く上回る1’36.514を叩き出したが、7番手に留まった。

 

強風が吹くが、前日よりも太陽のぬくもりを感じるコンディションの中、第2戦の決勝がスタート。動き出しが鈍った福住は1コーナーまでに2台の先行を許し、9番手にポジションダウン。15番グリッドからスタートした小林はまずまずな蹴り出しを見せ、#37 フェネストラズ選手と#50 小出選手をオーバーテイク。13番手に浮上した。  

第2戦と開幕戦の違いは、レース距離が4周長く、タイヤ交換のウィンドウが定められていないことである。よって1周目終了のタイミングからタイヤ交換義務を消化するチームが多数あると予想されたが、前日のピットインでの大混乱もあり、各チームで戦略がわかれた。Kids com Team KCMGは前を走る福住が予定通り1周終了のタイミングでピットイン。だが、またしてもピット作業でミスがあり、大きくポジションを落とした21番手でコースに復帰した。その後、3周目には#28 小高選手、4周目には#4 オサリバン選手、6周目にはフェネストラズ選手、13周目には#10 ジュジュ選手をかわし、福住は17番手までポジシ ョンを上げた。 

一方、コースにステイした小林は他車のピットインもあり、4周目には6番手まで浮上。13周終了のタイミングでピットに入り、素早くタイヤ交換を済ませると15番手でコースに戻った。 14 周目、小林は同じタイミングでピットに入った#39 大湯選手とバトルを展開。だが、130Rでコースオフを喫したため、後ろにいた#14 大嶋選手の先行を許してしまう。大嶋選手の後ろにいた福住も翌周の1コーナーで小林の前に出たが、タイヤがフレッシュな小林にポジションを譲り、小林16番手、福住17番手となった。16周目、小林は大嶋選手をかわし15番手に浮上。19周目あたりからピットインするクルマを続々とかわしていき、全車ピットインが完了した22周目にはポイント圏内の8番手まで上がってきた。レース終盤、OTSを使い切ってしまい、小林よりもフレッシュなタイヤを履く他車2台にかわされてしまったが、最後まで果敢に攻めていく。

一方の福住も22周目には13番手までポジションを上げたが、レース序盤にタイヤを変えたため、苦しい走行を強いられており、1台の先行を許してしまう。29周目、小林10番手、福住14番手を走行中の3コーナーで2台が絡むクラッシュが発生し、SCが導入された。SCランがゴールまで続いたが、チェッカー目前にSCはピットロードに滑り込む。2番手走行中の車両にはレース結果に5秒加算というペナルティーの裁定が出ていたため、2位の車両とのギャップをコンマ1秒でも詰めてゴールしたいドライバーたちは一斉に加速し、チェッカーフラッグを受けた。福住の順位は変わらず14位だったが、小林は1つポジションを上げることに成功。9番手で貴重なポイントを獲得した。


COMMENT

#7 Kamui Kobayashi

第2戦決勝は、最初のタイヤはペースを出せず、ピットインしてからもなかなか前に出られない展開でした。

戦略面は悪くなかったと思います。あと1、2周早く入っていたら良かったかもしれません。

一番はもっと前で予選を終えることができれば更に順位を上げる事ができると思います。

仁嶺は予選が良くて、自分は決勝が良いので、良いとこ取りができればと思います。

自分としては悪くないこの流れをそのまま次に繋げたいです。

 

次戦は不在なので、チームとしてはもっとポイントを獲りたかったですが、次に走る野中選手も頑張って、 気持ちよく走れると良いなと思っています。 


#8 Nirei Fukuzumi

第2戦の予選は前日より厳しい状況ではありましたが、しっかりと7位に入ることができました。

スタートは、データを見ながら事前にしっかり考えていましたが、繋がりが悪く2台に抜かれてしまいました。

その後のタイヤ交換はOUT-INと決めていたのでそのまま入りましたが、ピット作業のミスで3、4秒ロスしてしまった影響からそこでも何台かに抜かれてしまいました。

アウトラップのペースも良くなかったですし、途中大嶋選手に迫ったので抜こうと試みましたが、抜ききれずタイヤを使ってしまい、その後はただただ耐えるだけのレースになってしまいました。

 

もっと車的にもできることはあると思うし、去年から抱えている根本的な問題が今回はよりひどく出ていたレースでした。

コミュニケーションの部分でも色々と改善が必要で、次戦に向けてチーム全員が何をすれば良くなるのかという事を把握していかなければもてぎ戦も厳しいと思います。

 

昨年のもてぎ戦とは季節もタイヤも違う中で、パフォーマンスも厳しい状態なので、そこを脱出できるように頑張ります。


TEAM REPRESENTATIVE and MANAGER Ryuji Doi

2025年スーパーフォーミュラ開幕ラウンドの鈴鹿が終わりました。

結果的にチームは2戦連続でポイントを獲ることができ、連続獲得ポイントの記録も伸ばすことができたのですが、思っていたポイントには足りず、8号車がポイントを獲得できなかったことに関してはとても危機感を感じています。 もちろん 今回は開幕ラウンドで、ここからまだまだレースはありますが、この開幕戦というのは今シーズンの流れを作る上で非常に大事だったので、出てきた問題点をしっかりと洗い出して、次の茂木までに徹底的に見直す必要があります。

予選とレースだけではなく、ピットワークでも7号車と8号車の良い所と悪い所は相対的でした。 ここに関しては次までに各号車の良い所をともに取り、悪い所をともに捨て、さらに精度を上げてレベルアップしなければなりません。

次戦茂木は小林選手が世界耐久選手権(WEC)とバッティングして出場できないので、野中誠太選手が代役として参戦します。今回、他チームから参戦していた野中選手のパフォーマンスを見ても精度を上げていましたし、昨年のルーキーテストでは今回5位でゴールしたフラガ選手と争っていました。フラガ選手と同じようなパフォーマンスを出せるドライバーだと思っているし、チームチャンピオン争いに貴重なポイントを獲ってくれると信じているので、7号車エンジニアのCosimoとの言葉の問題もチーム全員でカバーして、良い成績を上げられるように準備していきたいと思います。



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